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20年度
中条ふみ子賞応募歌

表題  ありがとう


人生の一寸先が光なら明日もきっと輝いている
日常の些細なことも幸せと気づけばいつも幸せ気分
愛の灯で世界中を照らしたら戦争なんて無くなってしまう
「ありがとう」「感謝します」と言いながら生きてゆくのは楽しかりけり
一生に一度しかないこの時をいかに使うか考えてみる
人はみな「寂しい」と言えば寂しくもなり「楽しい」と言えば楽しくもなる
人間は言葉一つで幸せも不幸にもなれる生き物
人はみな無明の中を彷徨いて光を求め生きておるなり
暗がりに小さな灯かりあるだけで誰しもそこへ向かって歩く
誰しもがうちにひ秘めたる愛光を分かち会ったら幸せになる

不況だのなんだかんだと言いおるが空から爆弾降ってはこない
ぶつぶつと不平不満を垂れ流すそんな事など忘れてしまえ
目の前にころころころ転がる幸せをき気づかず人は生きておるなり
幸せは己の心の中でこそ育たむものと思い知りたり
極楽だ極楽だなど言いながら風呂に入って鼻歌うたう
一生を愛と感謝に生きおればこの世は不幸などなかりけり
生きている事さえなべて幸せと思えばこの世は天国となる
まい日ごと命あるもの食べるとき感謝の気持ち忘るるなかれ
食わなくば人は死ぬゆえありがたく味の開きをいとしみて食う
ものなべて命あるもの食らいおり生かされておる「つくづく思う」

不味そうに飯を食いおるその人に神のご加護がありますように
一杯の白いご飯を食べるとき幸せなども噛みしめており
幸せが心の中にあればこそ飯もおいしく笑顔もいでぬ
うつそみの命とあらば惜しみなく生きおることを楽しみており
幸せはかくのごときか野良猫が陽だまりの寝てござるなり
愛情を胸にいっぱい抱きしめて巷に出れば天使の気分
言霊に心たくして語らえば愛ある言葉に愛が芽生える
幸せを袋いっぱい詰め込んで貴方に送る形なき物を
未来など三寸先も見えぬゆえ今のいまこそしっかり生きる
一日だけ一生懸命生きてゆく明日はあしたで考えればよし

ありがとう感謝の気持ち失えばこの世はなべて闇の支配下
いつまでも過去のことなど引きずって生きてゆくのは辛くはないか
夢も無く流離う者よ泣くなかれ朝日は明日も必ず昇る
陽だまりにちょこんと座して物事の本質などを考えてみる
良きことはなんでもかんでも貰いうけ己が人生明るく照らす
良きことは人に知らしめ使わせて始めてそこで良き事となる
愛のある言霊いえば合う人に幸せいっぱい与えられる
身のうちに愛をたずさえ行く人は輝き光る顔をもちたり
前を行く人の背中にこっそりと運が開けと声をかけやる
たっぷりと雪が降ったその後に春はゆっくりやってくるのよ

忍従も苦労もなべて人生の学びと思えばまた楽しけり
ささいなる事にこだわり居るだけで無駄に時間は過ぎてゆくなり
微笑を心の中より返すとき貴方はとても美人なりけり
人間は幸せになるためのみ生まれきにけり「幸せにならねば」
明日は明日で日が昇る明日は明日でよい事がある
ありがたや家に眠れるひと時を幸せと言わず何と言うべし
踏まれてもまた踏まれても立ち上がる雑草が今日花さかせおり
成すべきか成さざるべきか悩みつつ何もなさねば何も起こらず
しっかりと毎日生きて死ぬときはしっかり死んで天国に行く
ユーモアは世界平和の要なり笑いの中から戦はおきず


今回、初めて中条ふみ子賞に応募してみた

落選はしたが、自分では満足である
歌の拙さは、余り気にしないで、自分の生き様を詠んで見た
人生に対し、まだまだ未熟なのだが、こんな心持で生きてゆきたいという思いを詠んだつもりだ

最後まで読んでもらい感謝感謝